2009年07月06日

それぞれの想いを胸に米国債

今日もタイトルが川柳になったな。



【アメリカ政府を救うのは、米国民か中国か?〜その@〜】(2009/03/29)
http://kiracchi-serendipity.sblo.jp/article/27955679.html

【米国債 果たしてどこまで売りさばける?】(2009/04/16)
http://kiracchi-serendipity.sblo.jp/article/28518176.html

さて、よくよく思い返してみると、上記のエントリーを最後に「米国債発行状況」や「日本と中国の米国債保有額の動向」をお伝えしていなかったので、久しぶりにこれについてお伝えしよう。


us-treasury_all-japan-china.jpg
↑が、2008年1月から2009年5月までの米国債発行算高と、日本と中国の米国債保有額の推移である。5月末〜6月上旬にかけて、米国債の一時的に利回りが急上昇して金利上昇のニュースになったのだけど、総じて見ればアメリカは金融安定化法と景気対策法の財源として、意外にも順調に米国債を発行し続けていると言えるんじゃないかな?

さて一方、日本と中国の米国債保有動向だけど、ここ最近の中国の米国債保有額上昇のペースが頭打ちになっている。中国は、「長期米国債を売却して短期米国債に乗り換える」みたいな話もあるので、今後の米国債に対するスタンスが気がかりなところ。

そして日本も、2009年初頭にかけて米国債を買い増した事が読み取れる。まぁ、これはあくまで日本政府の米国債保有額ではなく、日本全体での保有額なので、日本の誰が米国債を買っているかがわかるわけではない。

いずれにしても、treasurydirectの資料を見る限り、11兆ドルを超える米国債のうちmarketableな米国債(市場に出回れる米国債)は6兆5千億ドルしかない。日本と中国で1兆4千億ドルの米国債(これが全てmarketableな米国債かはわからないけれど)を保有している現状を考えれば、アメリカは中国の米国債に対するスタンスが気になってしょうがないと思うなぁ。(笑)
ただ、今の米国債の利回りを見ると米国債発行はまだいけそうだし、極端なドル安もまだ起こっていないところを見ると、市場心理としてはまだ着火点には至っていないわけか。とはいえ、まだまだ毎週のように米国債を発行していて、当面は予断を許さない状況なわけですが。

俺はアメリカ経済の没落を望んでいるわけではないけど、米国債が札割れなんかした場合、みんな何に投資しようとするんだろう?



【ロシア、ブラジル:IMF債引き受けへ−ドル離れ進める】
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003013&sid=aHwPgFcraSak&refer=jp_us

【中国の米国債保有残高、10カ月ぶりに減少 4月末】
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20090616D2M1602M16.html

【ロシア首相と米大統領、準備通貨で協議の可能性】
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-38851620090703

そしてそんな状況の中、やはり米国債離れは↑のようにじわじわと各国に広がっているわけだ。「米国が米国債を発行できなくなれば大量の米国債を保有しているロシアも中国も、ドル安で一蓮托生じゃない?」と思う人もいるかもしれないけど、おそらくロシアと中国(加えて日本や韓国)の真の狙いはこうであろう。


【中国】
これ以上価値下落するドルなんていらないので、スキを狙って米国債は高値で処分できるうちに処分して、外貨準備高は金とか違うもので積み立てればいいや。っていうか、俺様の経済力と将来性を考えたら元が基軸通貨になるべきだよな?まずはアジア通貨として元をいろんな国に使わせよう。

【ロシア】
むしろロシアが米国債を売り払って米国債を暴落させれば、世界中の投資家が米国債に代わって石油に投資してくれるかもしれない。そうなれば、去年の上半期みたいなバブリーな生活が戻るじゃないか!
って、フランス!お前、余計な事言うな。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-38783120090630

【日本】
アメリカが「米国債買え」って言ってるので買っておくか。怒らせるといろいろとめんどくさいし。

【韓国】
米国債はさておき、お願いだからウォン/ドルスワップをもうちょっと続けて。




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posted by きらっち at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済
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