2009年08月13日

東海地震と今回の静岡沖の地震との違い

【クローズアップ2009:静岡で震度6弱 「東海の前兆」否定 プレートの内部で発生】
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090812ddm003040098000c.html

とりあえず今回の静岡沖の地震に対する気象庁の見解は「直近に東海地震を引き起こすものではない」と言っているだけで、この地震の中長期的な影響に関しては何も言及していない。

東海地震みたいなプレート型の地震については、いろいろと前兆現象があるとは言われているけど、今回みたいなプレート内部の断層型地震になると、マグニチュードの規模も小さくなるし一般的には「予測が非常に難しい」と言われているよね。それでも、中越地震M6.8の震源のすぐ近く直上では震度7を記録しているので、震源の浅い直下型地震は非常に怖い。


shizuoka-earthquake.jpg
さて、とりあえず今日は東海地震のメカニズムと、今回の静岡沖の地震のメカニズムの違いを説明しておこう。まずは、↑の画像を見て欲しい。
「東海地震のメカニズム」に関しては、わりと多くの人が知っているのではないだろうか?ユーラシアプレートとフィリピン海プレートがぶつかって、ユーラシアプレートの沈み込みが耐えられなくなり跳ね上がろうとするのが、東海地震とか南海地震みたいなプレート型地震のメカニズムになる。なお、跳ね上がったプレートによって津波が引き起こされるわけだ。
そして、図の赤枠の部分を横からではなく上から見たのが下の図であって、これが今回の横ズレの断層型地震のメカニズムをあらわっしている。ユーラシアプレートとフィリピン海プレートには、プレート境界があるのだけど、今回はこのプレート境界がずれたわけではなく、フィリピン海プレートの断層面が動いたらしい。断層とは言うなれば、「プレートで特別にやわらかい場所」というところでしょうか?同じプレートでも、固い場所とやわらかい場所があって、たまたまやわらかい部分が線上に存在しているものを断層というわけです。
ここで図のように、ユーラシアプレートをA、フィリピン海プレートで断層より西側をB、断層より右側をCとします。この時、プレート境界がぴったりくっついて動かないとすると(東海地震が起きないとすると)、AとBはプレート移動にしたがって東側に押されます。一方、Cは西へと押されるわけで断層面に圧力がかかり、この圧力に耐え切れなくなってBが北側、Cが南側にずれるわけです。これが今回の静岡沖地震のメカニズムになるわけです。
今回の「横型」というのは、東海地震のように上下方向に跳ね上がったり跳ね下がったりするものではなく、同一平面状にずれる事によります。(実際ある程度は、上下方向へのズレもあったとは思いますが。)


【平成21年(2009年)8月11日5時7分頃の駿河湾を震源とする地震に伴う地殻変動(速報) 水平変動ベクトル図(PDF)】
http://www.gsi.go.jp/common/000049449.pdf

そして、↑が国土地理院が発表したこの地震による地殻変動で、震源より西側部分が西に動いたことがわかります。つまり、ユーラシアプレートが西に押し戻されたわけで、果たしてプレート境界の歪みがどうなったのか非常に気になります。素人考えでは、歪みのたまる方向に地殻変動してしまったような気がするのですが……。



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posted by きらっち at 03:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学
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