2010年02月18日

生き残りをかけた戦略

@【北朝鮮が外資100億ドル誘致、来月平壌で調印式】(2010年2月15日)
http://bit.ly/cRwYT9

この@の記事って、実はすごいニュースだと思うのだけど、イマイチ日本で盛り上がらないので、とりあえずご紹介。

北朝鮮に100億ドル(北朝鮮のGDPの7割)もの外国資本が投入されるとの事。しかも、この100億ドルの6割が中国資本という事で、北朝鮮は経済的には完全に中国の影響下に入った事になるわけですよ。やはり、デノミが失敗して国内経済がどうにもならなくなったんでしょうかね?

このニュースで注目すべきは、「北朝鮮」ではなくてむしろ「中国」です。俺の勝手な推測ですが、おそらく中国資本の投入は「ドル」ではなく「元」で行われるのではないかと思ってます。現在の北朝鮮は、中国からの陸路でしかモノが入ってこないですし、北朝鮮通貨のウォンがデノミ失敗でまさに紙切れになっていますよね?むしろいっその事、「元」の流通を許してしまう方が北朝鮮経済も安定するんじゃないのかなぁ……。(GDPの40%くらいのお金が「元」で北朝鮮内に流入してくる事態になれば、必然的に北朝鮮国内でも「元」での決済が普通にできるようになると思うんだけど)
中国にとっても「元」の基軸通貨化を進めたいはずなので、「まず手始めに北朝鮮から」と考えているのでしょうかね?まぁ、今回の資本投下による中国の真の狙いは、
@元決済エリアの拡大
A北朝鮮のレアメタル採掘
でしょうから、北朝鮮の北側(平壌から中国国境にかけて)しか開発する気が無いと思いますけどね。

そしてこれだけの規模の話ってのは、おそらく数ヶ月前(あるいは数年前)から北朝鮮と中国でいろいろと裏で話が進んでいたはずです。そう考えると、この前の北朝鮮のデノミ政策によって庶民から外貨を没収した事というのは、今回の100億ドルの外資誘致成功のニュースと何かしら関係しているのではないでしょうか。果たして実際はどういうやり取りが合って、どういう意図で北朝鮮がデノミしたのかわかりませんが、北朝鮮が新たな方向に舵を切り出したのは間違いないでしょうね。ただ、北朝鮮は経済的にも完全に中国の意向を無視できなくなるのも間違いないでしょう。


さすがに、「中国の軍隊が北朝鮮に常駐する」とかであればまだしも、「外資による資本投入」くらいであれば、アメリカも直接口出しはしないんじゃないのかな?おそらくアメリカは中国に「やってもいいけど、その代わり北朝鮮を6カ国協議に復帰させてくれ」という事くらいの注文は付けたのだろうと思いますが……。

そして日本は、例のごとく今回の話も蚊帳の外だったのではないでしょうか?小沢幹事長が訪中するほど親中を掲げた民主党政権であれば、何かしら北朝鮮利権を持って来れた可能性もあったとは思うんですけどね。いやいや、別に今回については「利権を持ってこれなかった」という事で民主党を批判するつもりはありません。何せ、今まであの国にかかわってろくな事になっていないので、ひたすら静観するのも一つの手段としてアリだと思います。


A【北朝鮮最高人民会議常任委員長「米との敵対関係終息を」】(2010年2月15日)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100215/kor1002152332004-n1.htm

そして、↑Aの記事の通り北朝鮮も態度を軟化させましたね。北朝鮮の国内政治体制が保証されるならば、「中国には政治的にも経済的にも頭を下げる」という大胆な戦略に打って出たわけで、これで近いうちに北朝鮮が自滅する事は無くなったんじゃないですかね?


という事で、どうもここ最近で北朝鮮情勢が大きく動き始めている気がします。おそらく、実際に資本投入される来月意向は、北朝鮮の経済だけじゃなく、政治状況もいろいろと動き出しそうな気がします。



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posted by きらっち at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事
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