
↑が、通信費における1世帯当たりの1ヶ月間の支出となっています。なお、ここでの世帯とは「二人以上で世帯主が勤めている世帯」です。という事で、多少限定された世帯での話ですが、これを見ると「固定電話」の衰退ぶりがよくわかります。しかも、2009年12月には「インターネット接続料」が「固定電話使用料」を初めて抜いたわけで、何だか時代を物語っていますねぇ……。
ちなみに、俺の大学時代の研究室は教授がNTTの研究所出身者で、10年前くらいに「近い将来、固定電話じゃ儲けられなくなるので、NTT東日本やNTT西日本は違うビジネスモデルを考えないといけない」と言ってた事を思い出します。
何せ今は、固定電話の無い家が珍しくなくなってしまいました。俺の周りの同年代では、既婚者の人ですら「家には固定電話引いていない」という方もいるんですよね。俺も3年前までは固定電話を契約していたのですが、今となっては電話回線が無くても「ケーブルテレビ」や「携帯電話」等々でも、それなりの通信速度でインターネット回線が確保できるので、固定電話の回線を持つメリットが見出しづらいのも事実です。そして、発展途上国なんかでは、固定電話が普及する前に、すでに携帯電話の方が普及していたりもしますよねぇ。
固定電話がすぐに消える事は無いとは思いますが、この先どんどん回線数が少なくなるでしょうねぇ。
そういえば、昨年だったか一昨年前の話ですが、俺の友達の子供(当時3歳か4歳)に黒電話を見せる機会がありました。その時「これは昔の電話だよ」と言ったら、その子供はダイアルを回すのではなく、ダイアルを押していた事にびっくりした記憶があります。(確かに今となっては、「サザエさん」くらいでしか黒電話を見る事がなくなった気もします。)
話の脇道にそれるついでにもう一つ書きますが、固定電話以外に「公衆電話」もNTTの悩みの種らしいです。というのも、「一定の密度で一定の数の公衆電話を必ず設置しなくてはいけない」という法律のせいで、NTTは公衆電話を撤去したくても撤去できない一方で、公衆電話網の維持費がそれなりにかかるので大変だそうです。
そういえば、俺がまだ高校生の頃の携帯電話普及期に、家に電話かけるために公衆電話で電話してたら、その隣で見せ付けるように携帯電話を取り出して通話していた人がいましたが、今じゃそんな事も無くなったなぁ……。
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